アダルトチルドレンには、いくつかのタイプがあるとされています。
大きく分けて、以下の5タイプです。
①ヒーロー(英雄)
②スケープゴート(生贄)
③ロスト・ワン(いない子)
④ケアテイカー(世話役)
⑤ピエロ(道化師)
ピエロは、別名マスコットと呼ばれたりもします。
どれか一つの特定のタイプに当てはまるというよりは、いくつかの要素を併せ持っていると考えるほうが自然です。
子どもは家族という安定した居場所があってこそ安心して大人への成長を遂げていくことができます。
ですが家族に機能不全や不安を感じると、まずは自分自身のことより家族を安定させることを優先しようとします。
アダルトチルドレンになったのは、子どもから見て不安を感じる家族、もしくは、
子どもにとって不十分な家族(機能不全家族)を自分が何とかしようとしたからです。
人間の態度はブレずに一定ということはまずないですし、ましてや機能不全な家庭が不安定なのは簡単に想像できますよね。
その不安定さのために、子どもはその時々の家庭のピンチを打開するためのいくつかのパターンを持ちます。
どのパターンがより多く使われてきたかによってアダルトチルドレンタイプのどれが強い傾向にあるかがわかりますが、多くの人はいくつも当てはまります。
それだけ一生懸命家庭を支えてきたということです。
それだけ臨機応変に対応してきたということです。
子どもでありながら。
ですが機能不全家族とはあくまで子ども時代の自分のかつての居場所です。
機能不全家族を支えるアダルトチルドレンとは、あくまで子ども時代限定で必要だった生き方です。
大人になった今は、もう卒業しても大丈夫。
もし今生きづらさを感じているのなら、まずどんな傾向が強いのかを知ることは、アダルトチルドレンから抜け出す助けになるでしょう。

Table of Contents
アダルトチルドレン ヒーロータイプ
ヒーロータイプの子どもは家族や周囲の期待に応えようと一生懸命に頑張っています。
「小さな大人」「スーパーチャイルド」「小さな保護者」などとも呼ばれ、子どもだけれど大人のように頼りにされる存在という意味が込められています。
完璧主義という言葉が当てはまり、目に見える行動で家族を支えようとします。
ヒーロータイプの人は、家族や周囲の期待になんとしても応えようとする意志の強さが特徴です。
機能不全家族のヒーロー(英雄)で、頑張りや功績で家族に期待や熱中をもたらして家族を支えようと努力を重ね、周りから認められたいと頑張ります。
その子がもっと活躍することに家族が期待して、それに熱中するあまり、両親の冷たい関係が一時的に良くなったりします。
子どもは、一時的なよくなった状態を保とうと、ますます頑張ることになります。
期待に応えようと頑張るあまり、内面の怖さや寂しさ、苦しさ、恐れといったものをヒーローの姿で一生懸命に隠しているのも特徴です。
周囲からは、「頼りがいがある人」「優等生、エリート」「できる人」「欠点がない人、完璧な人」「頑張り屋、努力家」といった感じに映りますが、本人の内面には周囲の期待に応えなければならないという強いプレッシャーがあり、重い責任感に苦しみながら懸命に頑張り続けています。
「常に成功し続けなければ」「周囲の期待に応えなければ」「負けてはならない」と思い込んでいるため、人の諦めや甘えに対して激しい敵意を抱くこともあります。
自分にも周りにも諦めや失敗を許さないような厳しさや強さがある反面、挫折や失敗をとても恐れているのも特徴です。

更に詳しい特徴
・弱音が言えない
ヒーロータイプの人は「できない」「わからない」「助けて」の三つがなかなか言えません。
また、「寂しい」「怖い」「苦しい」「不安」などの気持ちもかなり言いづらいです。
でも言えないだけで、言えずに我慢した気持ちはすべて自分のストレスとなります。
何かの拍子にリズムが崩れ始めると、たちまち苦しさが増大していきます。
この生きづらさの原因は、子どもの頃に弱音を言えなかったことです。
・止まる・休むなどが怖い
休むことなく期待に応えようと努力し続けてきたヒーロータイプの人は、休むことや止まることがとても苦手だったり怖かったりします。
例えばドライブをして、「ここまで行ったら小休止しよう」と決めていても、そこに着くと「もう少し進もう」とその場所を素通りしてしまったり。
頑張ってしまいます。
そこには「車は走り続けるから価値がある、休んだら置いてかれる」そんな気持ちが働いています。
休めない、弱音を言えない、そんな苦しさは家族を想う優しさです。
その優しさで、自分のことよりも大切な家族を優先し支えてきたのです。

抱える問題点
ヒーロータイプの人は、子どもの頃は周囲の人たちの期待という生きがいにしてきています。
周囲の期待を背負い応え続けることは、とても苦しい反面生きがいでもあります。
ですが自立すると、周囲の自分への期待が感じられなくなり、その生きがいを会社内での出世や恋愛に転嫁しがちです。
・仕事面での強さと弱さ
ヒーロータイプの人は責任感が強くてリーダーシップにも優れ、強い意志を持ち合わせています。
スポーツチームや職場など、中心人物として活躍します。
休めない・期待に応え続けたい面から、プライベートを軽視してでも仕事の功績を求めがちです。
仕事に打ち込みすぎて体調を崩すこともあります。
また、人の諦めや甘えに対して激しい敵意を抱くところから、他人諦めや甘えに対して強い言動を発することもあります。
思考が正確なだけに、そこから発する強い言動は相手を傷つけたり反感を買うこともあります。
自分1人で好きなペースで進められる仕事は得意ですが、チームワークで周囲と自分のリズムが違うと合わせられないことがあります。
複数人でのチームワークにストレスを感じて人間関係にトラブルが起こったり、失敗できないプレッシャーから休めなくなって心身ともに燃え尽きたようになってしまう場合があります。
恐れていた失敗や挫折をすると、心に張りつめていた緊張感が一気に崩れて自分自身の存在が許せなくなったり、自分自身に絶望して、ひとつの失敗ですべてが終わってしまったかのような大きなショックを受ける場合があります。

・恋愛面での満足と不満
ヒーロータイプの人は誰かに期待をしてもらいたいし誰かの期待に応えていたので、恋愛では「自分よりもか弱くて自分が居なければ生きていけないよいうな相手」を選ぶことが多いです。
彼氏さんや彼女さんにヒーロータイプの要素が大きいと、自分の活躍を期待してくれたり褒めてくれる相手とは安定しますが、自分への感謝が足りないと感じたり、少しでも反対意見をさし挟まれると突然激しく怒りだしたり、急に突き放すような態度をとる場合があります。
亭主関白という言葉が当てはまるかもしれません。
対等な自立共存はできにくく、共依存関係になりがちです。
依存傾向の強い女性がヒーロータイプの男性に依存をすると、最初のうちはとても頼りになり安定した関係が続きますが、ヒーロータイプの人への感謝や褒めることをしなくなってくると気持ちの擦れ違いが生まれがちです。
ヒーロータイプの人から癇癪を起されたり激しい暴力を受けてしまったりすることがあります。
離れようとしても束縛されたり監視されたりしてしまう場合もあります。

脱・アダルトチルドレン
ヒーロータイプの人は「認めてもらうこと(期待に応えること)で存在価値を感じる」という特徴があります。
「認めてもらうために常に努力し続けていないと見捨てられてしまう」という強い焦りと不安を感じている場合が多いです。
ヒーロータイプの人は、期待に応えることで家族に希望をもたらして家族を支えようと頑張ってきました。
本当は寂しくても、挑戦するのが怖くて怯えていたとしても、疲れて苦しくても、期待に応えられないと自分には意味がないというプレッシャーや焦りや不安を抱えていても、それを隠して頑張ってきています。
そろそろ、その頑張りから解放されてもいいのかな。
そんな風に思うところから、休めない・止まれない・弱音を言えない苦しさをやわらげていくことができます。
いつも完璧でいるために必死だった自分に、その生き方は子どものころに必要だったものなんだ、もう頑張らなくていいんだと言ってあげることで、期待に応えなければならないという思いが消えていきます。
期待に応えなければならない重圧から解放されると、驚くほど心が安らいできます。
家族を支えたい一心で弱音も言わず休むこともせずに頑張ってこれたその優しさが、ヒーロータイプの人自身を包み、周囲も包んでいきます。
ほっと息をつくことができる、とってもとっても優しい世界が待っていますよ^^

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